繁藤ストックヤード
平成25年度より香美市に隣接する大豊町で、待望の大型製材工場「高知おおとよ製材」が稼働を開始し、平成27年度からは年間10万m3の原木を消費する計画となっています。
また、高知市仁井田では、平成27年度よりバイオマス発電をおこなう「土佐グリーンパワー」が操業を開始し、発電燃料として年間7〜8万tの未利用材の使用を計画しています。
このような木材を利用する大型工場の稼働に伴い、高知県では県下の年間木材生産量を現在の50万m3から72万m3以上に増加させることを目指しています。
既に大豊町に所在する高知県森林組合連合会の嶺北木材共販所は、大型製材工場への重要な原材料供給施設の拠点として位置づけられていますが、県下全体での増産体制による原木供給が開始されると、現状の共販所では手狭になることが予想されています。
そこで県森連からの要請を受け、香美森林組合として組合管内に所在する香美市有地の秋の谷工業団地(香美市土佐山田町繁藤)をお借りして地域山林からの木材集積・供給拠点としてのストックヤードを整備することで効率的な活用が可能になると計画し、平成27年3月に操業を開始いたしました。
繁藤ストックヤードは国道32号線に近く近隣山林からのアクセスが良好であり、これまで香美市内・南国市内から高知県森林組合連合会嶺北共販所への出材を行っていた山林からの木材を集めることで、木材輸送コストの低減を図ります。
また、県内外の製材工場だけでなく、高知県森林組合連合会が木材供給の役割を担っている、高知おおとよ製材並びに土佐グリーンパワーへ木材を安定的に出荷することで、両工場の安定的稼働をサポートするとともに、系統組合としての責務を果たすことを目指します。
■繁藤ストックヤード 設備
貯木場:15,314m2 (上段:10,727m2、下段:4,587m2)
管理棟:170m2
倉庫 :62m2
■集荷計画
集荷予定区域:香美市土佐山田町の一部、香美市香北町の一部、南国市全域
集荷予定数量:16,000m3 (平成28年度)
国見支所
繁藤ストックヤードの新設にあわせ、老朽化が進んでいた国見支所を移設し、ストックヤード管理棟と併設いたしました。
国見支所管内は、高知県下で第一号の森林組合が設立された地域であり、戦後から水源林としての植林を推進してきた優れた篤林家の指導と合わせてこの地域の林業の発展に努めてまいりました。ストックヤード竣工を新たな契機として、今後とも地域林業の振興に貢献するとともに、組合員の皆様が気軽にお立ち寄りいただけるよう目指してまいります。