安全への取り組み
防護服を着た技術員
私たちの仕事は、年々成長して行く樹木が相手です。木は大きく重い。仕事場の山々は急傾斜が多い。作業現場では日々、チェーンソーから大型機械を使った仕事が続きます。危険と隣り合わせであることは間違いありません。それだけに「安全教育」を徹底させています。
ヒヤリハット。
これは医療界で使われてきた言葉で、医療ミスをなくすために日々努力が積み重ねられています。私たちも「ひやり」「はっと」を体験事例として出し合い、そうした事態を未然に防げるよう注意喚起を行ってきました。
狭い場所でチェーンソーを使うと危険度が増します。そして、木は重いだけでなく、高い(長い)。充分な間隔を保った作業が求められます。作業現場では、各作業班がそれぞれのチームで注意事項を徹底しています。また、現場の巡回指導も加えて、労災事故ゼロを目指しています。
また、事故防止には体調管理が不可欠です。地元のドクター(産業医)による健康管理もおこなってきました。
森林・林業再生プランで学んだ欧州の安全対策を教訓に、チェーンソー防護服、防護ズボン、ヘルメットなど、従来の安全装備の見直しを図りました。これらの安全装備は従来よりも防護性能とクオリティーが高く、現場の技術員にも好評です。
こんなこともあります。蜂(ハチ)に注意!
山には多種類のハチがいます。危険なのはスズメバチだけではありません。夏場にはアブやブトも出てきます。ハチ対策にも万全な準備が必要です。
ここ数年の林業先進国(欧州)との交流から、進んだ安全への取り組みを学びました。現地ではチェーンソーが当たっても切断されない「防具」の着用が当たり前になっています。私たちも全技術職員用にヨーロッパ製の「防護服」を購入し、作業時には着用を義務付けました。
今後も学んだ“人を大事にする精神”を、職場に広げてゆきます。
安全会議
私たちは毎月1回、技術員と職員が全員参加する「安全会議」を開催しています。ここでは造林・林産・作業道の各班の進捗状況やヒヤリハットの報告だけでなく、毎回テーマを持って職員による安全指導をおこない、安全意識の向上に努めています。また、事故防止には体調管理が不可欠であるため、地元の産業医による健康管理もおこなってきました。
毎年7月には「安全大会」をおこない、講師を招いた講習会や、消防署職員による救急救命講習を開催しています。
森林・林業再生プランで学んだ欧州の安全対策を教訓に、チェーンソー防護服、防護ズボン、ヘルメットなど、従来の安全装備の見直しを図りました。これらの安全装備は従来よりも防護性能と品質が高く、現場の技術員にも好評です。