メッセージ

若者にとって憧れの職場に

組合長:石川 彰宏(1951年10月生まれ)

組合長:石川 彰宏
(1951年10月生まれ)

 2018年6月、野島常稔前組合長からバトンを引き継ぎました。
 祖父の代から山林用苗木の育苗業を始めており、私が高校を卒業(1970年)した最盛期には、100万本を超す苗木を県内外に出荷しておりました。あれから50年・半世紀が経過してまいりました。
 この間、日本経済は大きな飛躍を遂げましたが、木を育て森を育む中山間地域は過疎と高齢化が進み疲弊してしまいました、また外国産木材の輸入量が増え、日本の林業は厳しい局面が続いています。
 
 こうした状況下ですが、私どもの組合は森林所有者(組合員)の合意形成を図り、効率的に道を開設し、伐採・搬出に高性能林業機械を導入して、一定の成果を挙げて来ました。
全国に先駆けた集約化から20年、折しも、31年度から全国森林環境税(仮)が譲与税の形でスタートします。日本の森林整備と林業経営の大きな節目になるでしょう。豊かな森づくりを目指す取り組みに、私どもの責務は一層大きくなると自覚しています。

 祖父や父の世代が蒔いた種が、山々で伐採時期を迎えようとしています。
 それをしっかり果実に換え、森が循環できるよう、職員と現場技術員がスクラムを組んで前進する覚悟です。
職員の一人が描いた組合の10年後の姿、「地元で就職を考える若者にとってあこがれの職場になっている」を胸に、夢の実現に向けて励みます。
 
 今後とものご指導とお力添えを、宜しくお願い申し上げます。 

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チームワークで、安全第一に。

専務 三谷幸寛

専務:三谷 幸寛
(1964年10月生まれ)

組合は、2010年度に国が公募した「森林・林業再生プラン実践事業」と「先進林業機械導入事業」について、高知県と香美市から推薦いただき、物部森林組合とともに事業を実施することができました。この再生プラン事業の中で、全職員が参加して論議を深め、5年後の素材生産量を2.5万㎥とするなどの「中期経営計画」を作成しました。経営コンサルタントのサポートも受けました。
 何より大きかったのは、ヨーロッパ林業との交流でした。海外の森林官から直接指導を受け、また現地研修で先進林業に触れる機会を得ました。この中で組合の先輩方が進めてきた“豊かな森づくり、道づくり、人づくり”の方針が、間違っていなかったことを確信できました。
 
 木材価格が下落する厳しい状況の中で「少しでも還元する」ためには、「増産=一層の効率化」が最大の課題となります。
 ここで大事なことは、安全意識です。国の支援を受けて導入したヨーロッパの林業機械は、働く者を守る“安全思想”に貫かれていました。驚きでした。使って、初めて知った実感でした。
 かつてのように危険と隣り合わせの林業では、これから森で働こうという人たちに申し訳ありません。月1回の職場安全会議の充実は勿論、優れた機械の導入に、順次取り組みたいと考えています。

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構成
組合員数 3,509名
役員数 理事13名、監事3名
職員数 10名
2014年8月1日現在